ソフトバンク子会社「Sprint」が「5GE」表記を巡り「AT&T」を提起、米携帯キャリアの5Gネットワーク前哨戦が勃発

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ソフトバンク子会社「Sprint」が「5GE」表記を巡り「AT&T」を提起、米携帯キャリアの5Gネットワーク前哨戦が勃発

ソフトバンク子会社のアメリカの大手携帯電話キャリア「Sprint」は、回線種類を表示されるラベル「5GE」を巡って「AT&T」をアメリカの連邦裁判所に提起した。

紛らわしい「5GE」表記にSprintが噛み付く

この「5G」ネットワークと見間違えるような「5GE」というラベルは、「5G Evolution」が利用できる電波を受信した場合に表示されるが、「5G Evolution」は「5G」ネットワークとは関係なく、改善された「4G」ネットワークのことだ。

ソフトバンク子会社「Sprint」が「5GE」表記を巡り「AT&T」を提起、米携帯キャリアの5Gネットワーク前哨戦が勃発

「5GE」ラベルは同じくアメリカの携帯電話キャリア「AT&T」で表示されるようになっており、「iOS 12.2 beta 2」を搭載した一部iPhone及びAndroid端末で表示されてしまうばかりか、AT&Tの広告に使用されている。これに対してSprintは、消費者が「5G」ネットワークと勘違いし、Sprintや消費者が不利益を被る可能性があるとし、AT&Tに自社製品や広告に「5GE」表記の使用を辞めさせる差止命令を連邦裁判所に提起した。

多くの消費者が誤解、対してAT&Tは正当性を主張

Sprintによると「5GEネットワークは、5Gかそれ以上のネットワークであると消費者の54%が誤解しており、43%がAT&Tの製品は5G対応だと考えている」と主張している。この数値は提起者側の発表のためあまり信頼は出来ないが、確かに紛らわしい表記により誤解するユーザーは少なくないだろう。

これに対しAT&Tは「5GEは2年以上前から提供しており、5Gネットワークではないことを顧客にしっかり説明している。Sprintは単独で広範囲に5Gサービスを提供できない以上、FCCに指摘されている『正式な5Gサービスを間もなく開始』の訂正を行うべきだ。」と述べ、自社の正当性をアピールするばかりか、Sprintに注文を付けている。

市場競争原理がうまく作用している証拠?

万が一日本で同じ問題発覚した場合、明らかに消費者の反発によりAT&Tは「5GE」ラベルは即取り下げると考えてしまうが(そもそも提供前に自主規制するはず)、アメリカでは日本とは違いキャリア間の競争が激しいため、AT&Tネットワークの優位性を過度にアピールしたため、本問題が発生したと考えられる。

どこかの国のようにサービスや料金が一律で、競争原理が皆無な市場とは正反対だ。ある意味この騒動がうらやましく思えてしまうのは私だけだろうか。

Source & Photo: MacRumors