Apple、モデムチップを独自開発か、将来的なコスト圧縮や自社製品への最適化を目論む

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Apple、モデムチップを独自開発か、将来的なコスト圧縮や自社製品への最適化を目論む

AppleがiPhoneなどの自社デバイスに搭載するモデムチップを独自開発しているようだとReutersが報じている。

本件に詳しい情報筋によると、モデムチップ開発グループを、サプライチェーン部門からハードウェア技術部門に移し、本格的に開発開始したようだ。ハードウェアテクノロジー担当上級副社長のジョニー・スルージ氏が2019年1月からモデムチップ開発の責任者を兼任している。

QualcommからIntel、そして自社調達へ

モデムチップは、ワイヤレスネットワークに接続するために使用され、スマートフォンなどのモバイル機器に必要不可欠な存在だ。AppleはiPhoneのモデムチップを当初Qualcommから全面調達していたが、2016年からIntel製モデムチップに切り替えを開始し、2018年に発売したiPhoneでは完全にIntelのモデムチップを採用している。

モデムチップには30〜40億ドルのコストがかかっている

Appleが独自開発のモデムチップを自社製品に採用するまで数年かかる可能性があり、すぐに今年発売のiPhoneなどで採用される見込みはない。しかし将来的に自社のモデムチップを開発することで、搭載するデバイスのコストを大幅に下げることが可能になるという。

1台のデバイスにかかるモデムチップのコストは15ドル〜20ドルと見られており、年間2億台以上出荷するiPhoneではモデムチップにかけているトータルコストは、30億ドル〜40億ドルにのぼる。そのためAppleが開発コストに数億ドルかけた場合でも、将来的に十分ペイできると思われる。

自社開発によりApple製品最適化、そして5Gへ

また2019年から数年かけて通信規格の世代交代が行われる。つまり5Gが浸透し始める期間となるため、このタイミングでAppleが独自モデムチップの開発に舵を切るのは自然の流れかもしれない。独自モデムチップを自社デバイスに最適化することにより、ハードウェアの設計をスムーズにし消費電力を最適化できる可能性がある。

Source: Reuters